■アジアビス・オンライン 

2025年第3期(7月~9月) 

 

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杉本 希世志 (アジア・ビズ・フォーラム事務局長)

テーマ: 外国人エンジニアは日本の産業を救うか?

開催日731日(木) 20時~2130

 

【内容紹介】

昨今、特定技能や育成就労制度を通じた人手不足対策が注目されていますが、技術立国・日本の産業力を維持・向上させるには、外国人エンジニアを中心とした高度人材の活用が不可欠です。今回は、外国人エンジニア採用のこれまでと現状を掘り下げる中で、企業やエンジニアが直面する日本語の壁、外国資本IT企業の台頭、製造業でのグレーゾーン就労の実態といった課題や、産学官連携による採用モデルなどの取り組みを取り上げながら、外国人エンジニア採用と日本の産業のみらいについて考察します。

 

【プロフィール】

19737月、福岡県生まれ。製造メーカーにて約7年間、海外営業に従事した後、2006年よりエンジニア派遣会社にて、外国人エンジニアおよび介護人材の採用事業に携わる。2012年からの23か月間は、中国・上海にて現地法人の総経理を務めた。2017年に独立し、20202月に株式会社JOINT ASIAを設立、代表取締役に就任。現在は外国人材関連事業を展開するほか、「アジア・ビズ・フォーラム」事務局長も務めている。

 

 

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内山 深氏をお迎えして

テーマ:内山書店発「戦後80年に読んでおきたいこの5冊」

開催日:2025828日(木) 20002130

 

【内容紹介】

神保町・内山書店店主より「戦後80年に読んでおきたいこの5冊」をご紹介いただきます。新刊が出にくい状況下ではありますが、語り継がれる「名作」も含め、セレクト頂きます。後半は「最近気になる時事ネタ」を共有してみたいと思います。みなさまからの「これについて知りたい!」「身近でこんな話題があるんだけど」など、ぜひお寄せください。時間に余裕があった場合は、姫田からも「満蒙開拓団記念館・訪問記」のミニレポートをお伝えできればと思っています。

 

【プロフィール】 内山 深(うちやましん)。中国・アジアの書籍販売の(株)内山書店代表。1972 年、神保町生まれ。 法政大学在学中に家業を継ぐことを決める。1997 年~98 年、中国・北京の北京大学への語学留 学を経て、1998 年に内山書店へ。2012 年に店長に就任。上海の内山書店で魯迅と親しく交流した創業者・内山完造氏は祖父の兄に当たる。

 

 

9月 

ベンジャミン・ハーゲドーン氏をお迎えして

テーマ: ドイツ社会が直面する時代の転換点 

~ドイツの移民政策と排外主義について~

開催日:2025年9月25日(木) 20002130

 

【内容紹介】

ドイツの移民受け入れの歴史と政策を振り返り、EUの主要国と比較しながらドイツの独自性を語っていただきます。ドイツ社会は移民が増えることでどのようなメリット、デメリットを経験したのでしょうか。また、近年は排外主義の台頭もあるようですが、移民に寛容だったドイツ社会は“180度の転換”をたどるのでしょうか。こうした質問も織り交ぜながら、世界的に排外主義の機運が高まる中で、ドイツが直面する課題についてお話いただきます。講演は英語ですが、日本語に通訳しながら進めます。

 

【プロフィール】

 

ドイツ・ミュンヘン在住。2007年以降、200以上のウェブサイトを手がけ、2020年からは、自社イベント管理プラットフォーム「Oncosy.com」を立ち上げ、ライブ配信やハイブリッドイベントのソリューション提供など、オンラインを中心に数々のプロジェクトを手掛ける。2021年には日本茶輸出協議会主催「Nihon-Cha」などの大型キャンペーンにも取り組む。同年より日本情報を発信する無料雑誌「NipponMag.de」を創刊、現在、紙とウェブの両媒体で展開している。

 

 

 

 

■アジアビス・オンライン 2025年第2期(4月~6月) 

 

6月 姫田小夏

 「東南アジアの外国人労働者が台湾を選ぶ理由

日時:2025626日 20002130

 

【内容紹介】

3月末に高雄市を訪れ、外国人労働者の受け入れ状況を取材しました。台湾は80年代後半から土木・建設・製造・介護の領域で受け入れが進み、外国人労働者については35年の歴史があります。その数は202412月で82万人となり、インドネシア人が最多を占めています。一方で台湾はすでにお越しいただいている」という雰囲気です。外国人労働者の中には「日本も検討したが台湾を選んだ」という人もいましたが、なぜなのでしょうか。歴史、言語、社会のまなざし、経営者の視点などを織り交ぜながら、日本との違いや日本のこれからを考えます。

 

 【講師プロフィール】

ジャーナリスト。アジア・ビズ・フォーラム主宰。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。近年は都内の外国人留学生のサポート活動をしながら、中国やアジアを身近に捉える取材に取り組む。著書に『インバウンドの罠』(時事出版)『バングラデシュ成長企業』(共著、カナリアコミュニケーションズ)『ポストコロナと中国の世界観』(集広舎)ほか。上海財経大学公共経済管理学院・公共経営修士(MPA)。

 

 

5月 塚崎剛朗氏をお迎えして

 「特定技能人材の健全な就労ために~インドネシア人の就労支援の現場から~

日時:2025529日 20002130

 

【内容紹介】

 3K職場を支える特定技能インドネシア人を就労支援している現場から、成功事例とそれを支える就労支援のご報告です。なぜ今インドネシア人なのか、また彼ら特定技能人材の健全な就労を継続するために重要なことは何か――。来日費用の軽減(ベトナムが反面教師)、順法と多文化共存意識のある受け入れ企業の選択、インドネシア人の気質や文化に対する理解などについて、塚崎先生にその最前線をレポートしていただきます。事業化歴は短いものの、高評価を得て100%増員の実績を叩き出す手腕にもご注目ください。

 

【講師プロフィール】

1989年・三井リース事業株式会社(現、JA三井リース)、2000年・株式会社クレディセゾンに入社以来、新サービスや新規事業を立ち上げ、その一環で2005年から15年間上海に駐在するなど海外在住歴が長い。現在は100%子会社のセゾンパーソナルプラスで、特定技能外国人の就労支援事業を同僚と立ち上げ3年目を迎える。「自身が異邦人であった」ので、来日する外国人の気持ちに寄り添えるのではないかという発想が立ち上げの切っ掛け。

 

 

4月 井本正嗣氏をお迎えして

 「言うほどに簡単ではない多文化共生、日本がとるべき選択とは

日時:2025424日 20002130

 

【内容紹介】

移民に寛容な政策を採る欧州ですが、駐在経験を持つ井本氏は「今欧州は非常に難しい局面になる」と危惧しています。移民率(12カ月以上居住)は仏、英、米で10%、スウェーデンで19%超に達しますが、そのスウェーデンでは移民の失業率が上昇。財政も悪化し、犯罪も増加しているといいます。一方の英国は、数百万円単位の帰還手当を捻出し、移民を送り返す手段を講じているといいます。一歩先を歩む欧州がこうした潮流に置かれる中で、後発の日本はどうすべきなのでしょうか。井本先生による欧州の現状分析とともに、“移民大国”にシフトする日本の近未来を予測したいと思います。

 

【講師プロフィール】

1957年和歌山県生まれ。大学卒業後、1981年パナソニック社入社。一貫して記録メディア、オーディオ・ビデオ機器の海外営業・マーケティング業務に従事。海外駐在は、パナマ(研修生)、イタリア、ドイツ、フランスで合計15年勤務。日本勤務時代も含めて50以上の国を訪問。現在はジェトロ和歌山貿易情報センターにて中堅中小企業の輸出・海外進出を支援。