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現地日系企業で進む「話せる日本語重視」の採用 台湾のアプリ「MyJT」が話題に

 

日本の企業は、外国人材を採用するときにJLPTを重視する傾向が強いのですが、JLPTだけを基準に判定するのは危うさが伴います。

 

1つは、JLPTの受験者に不正行為が潜在することが挙げられます。20253月も、中国で受験した解答の中に

「極めて不自然な同じ回答の集中」があったことが、試験運営団体の国際交流基金から報告されました。

 

また、このJLPTには、オーラルテストがありません。出題は文法・語彙・読解・聴解になっており、

N1の合格」は漢字圏の人材にとって圧倒的に有利です。

もっと言えば、合格者は漢字圏の人材に集中しがちだというアンバランスさも伴います。

東南アジアや南アジアの人材から、能力もやる気もある“原石”を掘り当てるには、採用側の“独自の嗅覚”が求められるところです。

 

実際企業の採用現場では、JLPTを指標にしながら「たとえN4レベルであっても、話せる能力がN3レベルなら、

その人材を採用しています」といった、「会話力」重視の企業が潜在しています。

 

台湾の日系企業経営者U氏からはこんな情報提供を頂きました。

 

「最近、私の周りでも、『読』『書』より、『聞』『話』を重視した日本語教育を大切にしたいという動きがあり、

『聞』・『話』に特化した日本語学習アプリが今人気です」

 

U氏によれば、このアプリは台湾企業が開発した「My Japanese TutorMyJT)」というもので、

現在日本に複数の代理店を持ち、企業、団体、大学などにアプローチしているそうです。

 

「企業別に学習内容がカスタマイズできることもあって、『読』・『書』はほとんど出来ないのに、

2~3カ月で職場コミュニケーションはほぼ問題ないくらいに上達するケースもと聞いています」(同)

 

すでに、日本に在留するベトナム人、インドネシア人、ブラジル人などの間で人気が出始めているとか。

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